可制御正準形…Homework
[0] 次系 に対して、次を仮定します。
このとき、以下では、2つの座標変換を続けて行います。
そして、の特性多項式を任意に設定するためのの1つを示します。
[1] 1入力系の場合を考えます。の特性多項式を
としますと、ケーリ―・ハミルトンの定理より
が成り立ちます。これから
を得ます。これに基づいて
を得ます。これから次の第1番目の正準形が定義されます。
さて、次式が成り立ちます。
実際、のときは、次のように示されます。
一般には、次のように示されます。
上の関係式(9)に基づいて、次の第2番目の正準形が定義されます。
したがって、の特性多項式を
とするは、次式で与えられます。
[2] 多入力系の場合を数値例を用いて説明します。
に対して、可制御性は
となって成立しています。そこでの第1列ベクトルと第2ベクトルをそれぞれとで表すとき、
の順にベクトルの1次独立性を調べて、それらを取り出すと
を得ます。これを
のように並べ替えておきます。に対して、が1次従属となる最小のを可制御性指数と呼びます。まずについては、次式よりとなります。
次にについては、次式よりとなります。
これらに基づいて、次式を得ます。
これから次の第1番目の正準形が定義されます。
さて、次式が成り立ちます。
すなわち
実際、次のように示されます。
上の関係式(??)に基づいて、次の第2番目の正準形が定義されます。
これは次のような表現が可能です。
ただし
したがって、の特性多項式を
とするの一つは、次式で与えられます。
実際
[3] 多入力系の場合を考えます。の番目の列ベクトルをと表すとき
の順にベクトルの1次独立性を調べて、が1次従属となる最小のとして可制御性指数
を定めます。得られた1次独立なベクトルを
のように並べ替えておきます。このとき
ただし
が成り立ちます。これから、次式を得ます。
これに基づいて、次の第1番目の正準形が定義されます。
さて、次式が成り立ちます。(この証明はまだ完成していません)
ただし
および
次の第2番目の正準形が定義されます。