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梶原宏之

梶原宏之:1952年10月19日、佐賀市生まれ。当年72才。専門分野はシステム制御工学。

【学歴】1971年3月、福岡県立福岡高等学校卒業。1975年3月、九州工業大学卒業(工学部電子工学科)。1977年3月、東京工業大学大学院修士課程修了(総合理工学研究科システム科学専攻)。1985年9月、工学博士(東京工業大学)。

【東工大時代(75~81年、23才~29才、7年間)】75年4月、東京工業大学の古田勝久研究室に所属(システム科学専攻第1期生)。修士論文は、汎関数オブザーバの構成アルゴリズムに関するもの。77年4月より5年間、同研究室助手。制御系CADプログラムの開発に3年間従事。多変数系のゲイン曲面(現在のσプロットと関連)の整形による制御系CADを考案。実験は、2重倒立振子や磁気吸引浮上系の安定化制御など。

【岡大時代(82~89年、30才~37才、8年間)】82年4月より8年間、岡山大学経済学部で、数理統計学を講義。83年~84年、学位論文「線形多変数制御系の計算機援用に関する研究」を執筆。85年~87年、単著「制御系CAD」を執筆・出版。MATLAB/MATRIXx/CTRL-Cを比較検討。88年~89年、RobustControlToolboxとμControlToolboxのマニュアルを翻訳。

【九工大時代(90~98年、38才~46才、9年間)】90年4月、母校飯塚キャンパスへ。91年から、九州大学応用力学研究所、小寺山亘研究室と共同研究開始。94年より「ビークルの運動と制御に関する研究会」に参加し、制御を意識したモノ作りの有用性の立場から、制御と力学との関わりに興味をもつ。ビークルの障害物回避時には大幅な速度変動を伴うことから、ゲインスケジューリング制御系の必要性を認識し、LMI(線形行列不等式)ベースのLPV(線形パラメータ変動)制御系を設計する方法論の検討を開始。95年7月に1ヶ月間、96年4月から3ヶ月間、仏国INRIAにP. Gahinetを、また97年10月から半年間、仏国ONERA-CERTにP. Apkarianをたずねて共同研究。また、彼らと共に、96年神戸で開催されたIEEE主催CDC(制御と決定に関する会議)で、LPV制御に関するチュートリアルセッションを開催。さらに、95年より、新しいシステム制御工学のテキストシリーズ(コロナ社)の企画に参画。

【九大箱崎時代(99~05年、47才~53才、7年間)】99年4月、九大の旧造船学科へ赴任。担当する教育研究分野は「システム計画学」。00年6月に、現代制御の入門書「線形システム制御入門」を執筆・出版。01年、教室主任(1回目)。02~03年、高鋭氏の学位論文指導(1人目)。03年4月、任期5年スタート。04年、教室主任(2回目)。03~05年、大坪和久氏の学位論文指導(2人目)。箱崎キャンパスでの7年間の経験を踏まえ、移転後の研究の方向性を、「造船初期計画のための方法論の確立」と「環境ロボティクスの創成」とした。

【九大伊都時代1(06~10年、54才~58才、5年間)】06年10月、伊都キャンパスへ移転。04~06年、中尾洋一氏の学位論文指導(3人目)。05~07年、五百木陵行氏の学位論文指導(4人目)。08年、教室主任(3回目)。再任され次期任期スタート。08~10年、人位康弘氏の学位論文指導(5人目)。09~10年、8大学工学教育プログラム実践強化委員会・副委員長。この5年間で、造船分野では造船ラインのMAX-PLUSスケジューリング、海洋分野ではライザー管のリエントリ制御について基礎研究を行った。これらに基づいて、次年度以降、「造船の計画管理」と「CO2深海底注入システム」を深化させる予定とした。

【九大伊都時代2(11~16年、59才~64才、6年間)】11年3月11日東北関東大震災。09~12年、ハッサン・カイル氏の学位論文指導(6人目)。12年、教室主任(4回目)。10~13年、孟師氏の学位論文指導(7人目)。11~14年、段磊氏の学位論文指導(8人目)。14年、海洋エネルギー資源共同研究部門設立に参画。杉江先生と「システム制御工学演習」を執筆・出版。15年、教室主任(5回目)。日本船舶海洋工学会論文賞。日本工学教育協会・九州工学教育協会共催年次大会においてシンポジウムを企画・実施。海洋開発人材育成コースを設置。海事振興連盟福岡TMにおいて発言。14~16年、岩下寛弥氏の学位論文指導(9人目)。

【九大伊都時代3(17年、65才、1年間)】
17年、山田拓史氏の学位論文指導(10人目)を開始。日伯共同授業system and control technologyの3回分(PID制御、LQG制御、制御応用)を担当。造船工程計画に対するRCPSPアプローチの実用性を造船6社の共同研究を通して検討開始。18年3月、九州大学を定年退職。

【長総大時代(18年~22年、66才~70才)】
18年4月、九州大学名誉教授。18年7月、長崎総合科学大学新技術創成研究所・特命教授。特命事項は、造船工程計画に対するRCPSPアプローチの実践。21年5月、日本船舶海洋工学会論文賞(2回目)。23年3月、長崎総合科学大学を退職。

【定年後(23年~、71才~)】
制御技術と造船工程計画に関する知見をまとめた成書を執筆中、また本WEBサイトを開発中。

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講演資料
最終講義H300303
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頭脳循環
感染ダイナミックス・感染制御
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