状態FB用LMI(変数変換)…Homework
[0] 次系に対する状態フィードバックによる閉ループ系を安定化するように状態フィードバックゲインを求める手順を復習しておきます。
いま、のジョルダン分解を仮定して
ここで、が対角行列の場合、の固有値に対応する固有ベクトルをとして
これより、もしがの固有値と一致しないならば、固有ベクトルの表現式として次式を得ます。
したがって、状態フィードバックゲイン行列を求める次の手順が考えられます。
1) の固有値をの固有値とは異なるように指定する。
2) の固有ベクトルを決める自由度を、(3)のが正則になるように与える。
3) 次式で を求める。
以上の方法は、複素左半平面内にある望ましい固有値
をピンポイントで指定しています。これに対して、以下では、複素左半平面内に望ましい領域を指定して、状態フィードバックを設計する方法について述べます。
[1] 次系に対する状態フィードバックによる閉ループ系において、
となるように状態フィードバックゲインを求める問題を考えます。
となるLMI条件(Y-LMIによる)は、次の通りでした。
したがって、となるLMI条件は、次のようになります。
これは、未知行列との積をもつので、LMIではなく、lmisolverを用いて解くことができません。しかしながら、変数変換を行うと、次のようなとに関するLMIとなります。
これを解いてとを求め、次式によって状態フィードバックゲインを決定します。
●ちなみに、次のLMI条件(X-LMIによる)
を用いて、次式を得ます。
ここで、未知行列との積はの形で表され、変数変換の手法を適用することができないことに注意してください。
演習B31…Flipped Classroom
次のコードを参考にして、安定化状態FBを求める関数を作成せよ。
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