D制約LMI
[1] 次の命題が成り立ちます。
●十分性()は、クロネッカ積の公式を用いて、()のとき
が成り立つことから出ます。
●必要性()を示すために、まずは対角化可能とします。このとき
ならば、明らかにこれらをブロック対角にもたせた次式が成り立ちます。
一般に、が対角化可能ではないときは、そのジョルダン分解を
ただし、ジョルダン細胞を
とします。いま
を用いて
を得ます。したがって、の各ジョルダン細胞に対するをブロック対角に持たせたを用いて
は十分小さなに対して対角行列となります。したがって、(3)と同様に次式を得ます。
これから、とおき、()を用いて
が成り立ち、必要性が示されたことになります。