2次系のステップ応答…Homework
[0] 次の入力出力次系の状態空間表現を考えます。
いま行列の第列を、行列の第列をで表すとき、第番目の入力から第番目の出力までの時間応答は
のように表されます。ここで、は(1)のインパルス応答行列の要素で、次のように与えられます。
このときステップ入力
に対する零状態応答はステップ応答と呼ばれ、インパルス応答を積分して
のように計算されます。
[1] さて、次のようにパラメタライズされた漸近安定な1入力1出力2次系の状態空間表現を考えます。
以下では、簡単のためとした2次系(7)に対するインパル応答を(6)から求めます。そのために、行列の固有値を計算すると、、、に応じて、それぞれ次に示すようになります。
図1 の固有値分布
[3] 2次系のステップ応答(1)
のとき、とおくと、インパルス応答とステップ応答はそれぞれ次式で与えられます。
実際、インパルス応答を積分して、ステップ応答は次のように計算されます。
[4] 2次系のステップ応答(2)
のとき、とおくと、インパルス応答とステップ応答はそれぞれそれぞれ次式で与えられます。
実際、インパルス応答を積分して、公式
を用いて、ステップ応答は次のように計算されます。
[5] 2次系のステップ応答(3)
のとき、とおくと、インパルス応答とステップ応答はそれぞれそれぞれ次式で与えられます。
実際、インパルス応答を積分して、ステップ応答は次のように計算されます。
2次振動系の同定…Homework
[6] 2次系(6)において、、、の場合、ステップ応答のシミュレーション例を示します。
図2 2次系のステップ応答の比較
の場合の(7)で表される2次系を2次振動系と呼びます。そのステップ応答
の第1オーバーシュートについて、次が成り立ちます。
実際、を計算すると
となって、次式を得ます。
この時刻におけるの値は
となって、次式を得ます。
●したがって、次のように、からを得ることができます。
演習A23…Flipped Classroom
図2のステップ応答#1を描き、第1オーバーシュートの頂点の座標をマウスをクリックして取得し、減衰係数と固有角周波数を求めるプログラムを作成せよ。
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SCILAB |
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